柔道整復師試験に落ちたら?次の試験で合格を勝ち取るための方法
柔道整復師になるためには、まず国家試験という壁を乗り越えなければなりません。優れた技術を持っていたとしても、試験に落ちたら免許は手に入らないのです。しかし、1度試験落ちても諦めないという方は多いと思います。そこで、柔道整復師国家試験の合格率や、次の試験で合格を勝ち取るための方法について解説していきます。
目次
あなただけじゃない!柔道整復師国家試験に落ちる人は意外に多い
柔道整復師国家試験の合格率は、ここ10年間でだいたい7割前後となっています。直近の2018年(平成30年)のデータによると、受験者数は6,164名、合格者数は4,054名、合格率は65.8%です。過半数は合格しているため、合格率は比較的高めですが、一方で3人に1人は試験に落ちていることも示しています。
出典元:https://www.zaijusei.com/introduction_1_shiken.html#jukenshasuu
最初の試験は1992年(平成4年)に行われましたが、その時の合格率はなんと90.3%です。当初は受験者数が1,000~2,000名程度と少なかったこともありますが、合格率はほぼ8割を超えていたため、それを踏まえると合格率は減少傾向にあることがわかります。特に2014年(平成26年)以降の合格率は毎回7割以下となっており、過去最低記録を更新し続けていました。前々回の2017年(平成29年)に至っては58.4%と初めて6割を切ったので、試験自体が難しくなっていると言えます。しかし、前回で合格率はまた上昇しているため、そう悲観的になる必要はありません。“前向きな気持ち”になってもらえるよう、合格するための方法も紹介します。
柔道整復師の国家試験合格を勝ち取るための方法
国家試験に合格したいなら、勉強方法や心がまえを見直すことが大切です。スケジュールや優先順位をしっかり決めて、効率的に勉強しましょう。
落ち込んだまま勉強しない
国家試験に合格できなかった場合、どんな事情があるにせよ精神的に落ち込んでしまいます。「今までの勉強で燃え尽きた……」や「もう何もしたくない……」などと考えてしまうのも、仕方ありません。
そんな時は頭の中を一度空っぽにして、気分転換からスタートすることをオススメします。行きたい場所へ旅行したり、趣味に没頭したりなど、とにかくやりたいことをやって、疲労困憊した心身を徹底的にリフレッシュしてください。焦って試験勉強を再開する必要はないので、1~2週間くらい休んでも大丈夫です。
リフレッシュが済んだら気持ちを切り替えて、来年の試験に向けた勉強計画を立てましょう。
具体的な勉強計画を立てよう
柔道整復師の国家試験は年1回、毎年3月に行われます。つまり、次の試験まで約1年の準備期間があるため、勉強計画をしっかり立てた上で、勉強に取り組むことが大切です。効率的な勉強方法は人それぞれ異なりますが、試験内容や出題科目を踏まえると、勉強の進め方もある程度定まってきます。
例えば、最初の3か月は教科書や参考書をメインに勉強する、試験1か月前は出題されやすい科目を優先するなど、先に具体的なスケジュールを決めておけば、自分が今何をするべきか把握できます。
また、スケジュールに加えて、勉強のアプローチ方法も検討するべきポイントです。学校によっては費用を払えば、卒業後でも授業を受けられるところがあります。また、前回と同じ教材ではなく、新しい教科書や過去問テキストを使ってみるのも一考です。
教科書のマスターを最優先にする
試験勉強において、まずやるべきことは教科書のマスターです。柔道整復師の国家試験では、主に教科書の内容から出題されるため、これを勉強しなければ何も始まりません。参考書や学術書は、あくまで補助程度に捉えておきましょう。
また、1つの問題から複数な教科を関連付けて、勉強することも大切です。例えば、解剖学の問題は生理学、生理学の問題は一般臨床医学・病理学という風に、教科をまたぎながら勉強すれば、より理解を深めやすくなります。
出題数の多い科目に注目する
試験合格のポイントは、「出題数の多い科目」かつ「難易度が低い科目」でしっかり得点を稼ぐことです。特に柔道整復学・解剖学・生理学・一般臨床医学の4科目は出題数が多く、全体の半分以上を占めています。つまり、この4科目で点を取らないと、合格も遠のくということです。
難易度の低い科目に注目する
一方、難易度が低いと言われているのは、柔道整復学・解剖学・生理学・一般臨床医学・病理学・運動学の6科目です。病理学・運動学以外は出題数も多いため、特に優先順位を上げて勉強することをオススメします。
過去問にもしっかり目を通そう
教科書によるインプットと同時に、過去問を使ってアウトプットすることも大切です。過去問で勉強する際は、正解以外の選択肢についても目を向けましょう。選択肢に出てくる用語はどれも重要性が高いため、ここでしっかり理解しておけば知識を応用できます。わからないことがあれば、しっかり教科書で確認することも重要です。
メリハリをつけて効率的に勉強しよう!
柔道整復師は比較的合格しやすい国家試験ですが、何の対策もなしに合格できるほど簡単ではありません。勉強時間が多いほど合格しやすくなるわけでもないので、睡眠や休息の時間をしっかり確保しつつ、メリハリをつけて勉強してみてください。また、各科目の出題傾向や難易度を押さえることも大切です。点を取りやすい科目、取りにくい科目を把握しておけば、無駄なく効率的に勉強できます。合格には「満点を取る必要がない」ことも覚えておきましょう。
柔道整復師の専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得。
卒業後接骨院で4年間勤務し、その後サンキュー整骨院グループの創設メンバーとして働き始める。
現在は柔整業界を引っ張るサンキュー整骨院グループの人事として、
自らの経験をもとに柔道整復師として働く人のために有益な情報を発信しています。
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「患者さんが納得のいく治療+コミュニケーション」が大切だと考えています。
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