スポーツトレーナーになるには?就職の流れとおすすめ資格8選
スポーツトレーナーとは、トレーニングの指導やクライアントの健康管理、怪我の応急処置などに携わる職業です。スポーツの分野はもちろん、身体や医療に関する知識・技術も求められるので、就職するためには資格取得などの準備が欠かせません。
今回はスポーツトレーナーとして就職するまでの道筋、求められる資格について詳しく解説します。
目次
スポーツトレーナーになるには?就職の流れを解説
スポーツトレーナーを目指す場合、どのような道筋を歩めばいいのか、就職するまでの基本的な流れを解説します。
大学・専門学校で必要なスキルを身につける
スポーツトレーナーの仕事には専門的な知識・技術が求められるので、まずはスポーツトレーナーの養成学校や医療系の学校でそれらを習得しなければなりません。現状スポーツトレーナーとして働いている人も、多くは大学・専門学校を卒業したうえで就職しています。さらに、学校卒業が後述する資格の受験要件になっているケースもあるため、それを踏まえても重要といえるでしょう。
また、海外での活躍を視野に入れるなら、アメリカやカナダといったスポーツ先進国に海外留学するという方法もあります。
資格を取得する
スポーツトレーナーになるために必須の資格・免許などはありません。しかし、先述したように専門的な知識・技術が求められる職業なので、あらかじめ関連分野の資格を取得しておくほうがよいでしょう。
また、資格は業務に必要な知識が身についていることの証明にもなるため、就活でも有利に働きます。
スポーツトレーナーになるには?おすすめの国家資格4選
スポーツトレーナーに関する資格はたくさんありますが、特におすすめなのは医療系国家資格です。
下記で紹介している4つの資格は、いずれも受験要件として「指定の大学・専門学校に最低3年以上通う」という条件が設定されています。資格取得のハードルは高いですが、苦労に見合うだけの価値があるため、ぜひ検討してみてください。
柔道整復師
柔道整復師は骨折・脱臼・捻挫・打撲といった急性の怪我に対し、施術によって改善に導くことができます。法律上、上記の怪我に対応できるのは医師と柔道整復師だけです。
身体機能や運動機能に関する専門的な知識や、柔道整復術に基づく応急処置は、スポーツトレーナーの仕事でも大いに活用できるでしょう。
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は身体の疲労を取り除いたり、怪我を予防したりするためのマッサージ治療ができます。また、身体のパフォーマンス向上につながるマッサージも提供可能です。
国家資格なしでマッサージすることは認められていないので、こちらも需要が高いといえるでしょう。
鍼灸師
鍼灸師は専用のはり・お灸で身体のツボを刺激して、人間が本来持っている自然治癒力を高めることができます。怪我の回復を早めたり、疲労を取り除いたりできるため、スポーツ選手のコンディション調整において非常に有用です。
はり・お灸による治療行為についても国家資格が必要なので、取得しているスポーツトレーナーも少なくありません。
理学療法士
理学療法士はリハビリの専門家として、医師の指示に基づいて運動療法・物理療法を行なったり、身体機能の回復・維持を図る訓練を指導したりすることができます。
スポーツ選手にとって怪我はつきものなので、リハビリをサポートできる理学療法士も重宝されるでしょう。
スポーツトレーナーになるには?おすすめの民間資格4選
スポーツ系民間資格のなかには、国家資格に匹敵するほど高い価値を持っている資格もあります。取得が難しい資格もありますが、スポーツトレーナーを目指すなら検討する価値は大いにあるでしょう。
アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
アスレティックトレーナー(JSPO-AT)は日本スポーツ協会が認定する、数あるスポーツ系民間資格のなかでも特にレベルが高い資格として知られています。怪我の予防や応急処置、スポーツ選手の栄養管理などに関する幅広い知識・技術が身につくため、スポーツの現場で働きたいなら必須といっても過言ではありません。
ただし、協会からの推薦や大学・専門学校の卒業など、受験要件はやや厳しめなので、事前にしっかり準備する必要があります。
認定アスレチック・トレーナー(JATAC-ATC)
認定アスレチック・トレーナー(JATAC-ATC)は、ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会が発行している資格です。資格試験はありませんが、医療系国家資格を事前に取得する必要があるなど、申請までのハードルはかなり高いといえます。
申請過程でスポーツ外傷・障害の予防に関する知識が身につくため、こちらもスポーツの現場において有用です。
NSCA認定資格(NSCA-CPT)
NSCA認定資格の一つであるNSCA-CPTは、NSCAジャパンが発行しているスポーツトレーナー向けの資格です。評価、動機づけ、コンディショニング指導に関する知識から、トレーニングプログラムの構築方法、緊急時の対応手順まで、スポーツトレーナーに必要な全般的な知識が身につきます。
先述した2つの資格に比べると受験要件が少ないため、独学でも取得可能です。
NESTA-PFT
NESTA-PFTは、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会が発行している資格です。フィットネスに関する知識に加えて、身体機能やコミュニケーションに関する知識も身につきます。
こちらの資格も受験要件が少ないため、独学でも取得可能です。
スポーツトレーナーになりたいなら、必要スキルを習得しよう
スポーツトレーナーを目指す場合、スポーツや身体に関する専門的な知識・技術が求められるため、事前にしっかり習得しなければなりません。また、採用試験の際の書類選考や面接で自分のスキルを証明する必要が出てくるので、現実的に考えると資格もほぼ必須といえます。
おすすめの資格は柔道整復師や理学療法士などの医療系資格のほか、複数の民間資格があります。それぞれ受験資格も異なるので、自身の状況から取得しやすいものを目指すと良いでしょう。
また、スポーツトレーナーとして自分がどのように働きたいのかも考え、それに必要なスキルや資格を確認するのも大切です。
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