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柔道整復師免許を取得するには?歴史や年齢制限についても解説

手に職を付けられる、独立開業できるといった理由から、柔道整復師を目指す人が年々増加しています。一般企業からの転職先として検討されることも多い職業ですが、柔道整復師になるためには国家試験に合格して、免許を取得しなければなりません。そこで、歴史や年齢制限についても触れながら、柔道整復師免許の取得方法を解説していきます。

柔道整復師免許の歴史

柔道整復師が施術で用いる「柔道整復術」の歴史はとても古く、ルーツをたどると約1,300年前の奈良時代までさかのぼります。柔道整復術は日本古来の武道である柔道から生まれたもので、奈良時代から江戸時代まで長い期間をかけて発展を遂げてきました。

明治維新以降、医師以外の医療行為を国が制限したことにより、柔道整復術は存続の危機を迎えましたが、柔道家を中心とした運動が起こった結果、大正9年に「柔道整復師」として正式に認可されたのです。しかし、第二次世界大戦後の昭和22年、GHQの公布によって再び柔道整復術の意義について検討されることとなりました。この時も先人たちの努力や、柔道整復術を求める人々の支持によって事なきを得ましたが、その一方で柔道整復術の発展・見直しについても言及されています。その後、養成学校の設立や試験制度の整備などが行われ、昭和45年には単独法として「柔道整復師法」が成立しました。さらに、平成元年の法改正によって国家試験となり、現在へと至ります。

柔道整復師免許は何歳まで取得できる?

柔道整復師免許には年齢制限がありません。受験要件さえ満たしていれば、40~60代でも取得することはできます。実際、柔道整復師の専門学校だと、中高年の生徒がいることは珍しくないのです。
また、柔道整復師は基本的に定年という概念がないため、独立開業すれば70~80代でも現役を続けることができます。独立開業せず施術スタッフとして就職する場合でも、年齢はあまり問われません。施術所によっては「40歳まで」など制限を設けているケースもありますが、ほとんどは年齢不問です。
やる気と技術があれば、年齢を気にせず働けることも柔道整復師の大きな魅力と言えます。

柔道整復師免許を取得するまでの流れ

柔道整復師の免許を取得するためには、3つの要件をすべてクリアしなければなりません。その流れについても、詳しく説明していきます。

養成施設に通う

柔道整復師になるためには、国家試験を受けて合格しなければなりませんが、その前に国家試験の受験資格を得る必要があります。受験資格の取得には、柔道整復師の養成施設(大学・短大・専門学校)に3年以上通って必要な知識と技術を学び、なおかつ卒業しなければなりません。つまり、養成施設に通わないと、国家試験を受けることすらできないのです。

また、養成施設に入学するためには「高卒」の資格が求められます。中卒、もしくは高校を中退している場合、「高校卒業程度認定試験」に合格して、高卒と同等以上の学力を証明することが必須です。
さらに、受験資格を得るためには、国家試験の前に行われる「認定実技審査」もクリアしなければなりません。これは柔道整復術の実技テストにあたるもので、卒業年次の11月に実施されています。
これらの要件をすべて満たせば、1つ目の要件である受験資格を得ることができます。国から指定された養成施設なら、どこに通っても受験要件を取得できますが、学費やカリキュラムはそれぞれ異なるため、あらかじめチェックすることが重要です。

国家試験に合格する

受験資格を取得したら、2つ目の要件は国家試験に合格することです。柔道整復師の国家試験は年1回、例年3月第1週の日曜日に行われています。

実技テストは既にクリアしているので、国家試験は筆記テストのみです。試験内容は養成施設で使用する教科書に基づいており、解剖学・生理学・柔道整復理論など全11科目から出題されます。
試験は2部構成となっており、午前は必修問題、午後は一般問題に取り組みます。必修問題で8割以上正解、なおかつ一般問題で6割以上正解すれば合格です。
従来は必修問題が30問、一般問題が200問、計230問という構成でしたが、2020年3月に行われる第28回の試験から必修問題が50問に増えて、計250問となります。また、出題範囲も変更されるので、ホームページなどで必ずチェックしておきましょう。

免許を登録する

国家試験の合格発表は3月下旬に行われますが、合格すれば即免許交付……というわけではありません。合格後、必ず柔道整復師名簿への登録申請を行う必要があります。この3つ目の要件を済ませることで、柔道整復研修試験財団から「柔道整復師免許証明書」が交付されるため、晴れて免許取得となるのです。
申請書の様式や請求先は定められているため、こちらもホームページなどで必ずチェックしましょう。

免許取得までの道のりは長い

柔道整復師の免許を取得する場合、少なくとも3年以上の月日がかかるため、時間や生活費のことも踏まえて検討する必要があります。また、国家試験は年1回しか行われないため、不合格なら次の年まで免許を取得できません。そのため、試験対策にしっかり取り組んで、必ず一発合格したいところです。国家試験自体は6割以上が合格しているため、それほど難しくありませんが、問題数や出題範囲が変更されることもあるので、試験の情報収集も忘れずに行いましょう。

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