柔道整復師は休みが少ない?就職先の休日事情を確認する際の注意点も紹介
柔道整復師は一般的なサラリーマンと違い、土日勤務やシフト勤務で働いている人が多いので、他の職業と比べて休みが少ないという意見も見られます。仕事とプライベートのバランスを重視する場合、休みの日数や制度はしっかり把握すべきです。
今回は柔道整復師のリアルな休日事情や休みの過ごし方、休みをチェックする際の注意点について解説します。
目次
柔道整復師は休みが少ない?
柔道整復師の休みは本当に少ないのか、リアルな休日事情を調べてみました。
基本は週休1~2日制
勤務先によって休みの日数や制度は異なりますが、多くの柔道整復師は週休1~2日制で働いています。整骨院の場合、土日勤務やシフト勤務を導入しているところが多いため、平日の休診日が固定の休みになったり、4週6休で働いたりするケースが多いです。
また、病院の整形外科なら完全週休2日制を導入しているところが多い一方、デイサービスでは祝日に勤務する可能性が高いなど、業界や職種によっても休日事情は変化します。柔道整復師は働き方の選択肢が多いため、休みを重視するなら整骨院以外の選択肢もチェックすべきといえるでしょう。
年中無休の職場の場合、長期休暇も関係ない
柔道整復師のおもな勤務先のなかには、年中無休で営業している整骨院やスポーツジムも含まれます。このような職場で働く場合、ゴールデンウィークや年末年始といった長期休暇の時期でも、出勤を求められる可能性が高いです。
年中無休ならシフト勤務なので、他の人員と交代しながら休みを取得します。希望日に休むことも可能ですが、必ず許可されるとは限らないため、家族や友人と休みの予定が合わないという場面も多いでしょう。
有給休暇の取得が難しいケースも
有給休暇は法律によって定められている制度なので、当然ながら取得する権利があります。労働者が取得したいと申請した場合、原則として企業側はそれを拒否することはできません。
ただし、人手不足や雰囲気の問題から、実際は思うように取得できていない方も多いのが現状です。同僚に迷惑がかかるから休めない、周りの目が気になって申請できないなど、日本人特有の控えめな性格も影響しているといえるでしょう。
大手企業・グループ企業なら休みをとりやすい傾向にある
休みの多い少ないは勤務先次第ですが、大手企業やグループ企業など規模が大きい職場なら、比較的休みやすい傾向にあります。このような職場は人員が多く、福利厚生も充実しているので、大型連休や有給休暇を取得しやすいのです。
また、リフレッシュ休暇やバースデー休暇など、独自の制度を設けているところも多いため、その辺りも含めてチェックしましょう。
柔道整復師の休みの過ごし方
柔道整復師の休日事情に関する情報として、休みの過ごし方も紹介します。以下はあくまで一例ですが、参考程度に見てみてください。
運動でリフレッシュ
現役で働いている柔道整復師を見てみると、身体を動かすことが好きな傾向が見られます。実際、ジョギング・スポーツ・アウトドアなどを楽しんでいる方が多いため、同僚と共通の趣味があれば、会話も弾みやすいでしょう。
また、運動はリフレッシュだけではなく、体力づくりの方法としても効果的です。立ち仕事が多い柔道整復師にとっては、一石二鳥といえるでしょう。
セミナーや勉強会で自己研鑽
柔道整復師として長く活躍するためには、就職後もスキルを磨き続ける必要があります。実際、独立開業やキャリアアップを視野に入れて、自己研鑽に励んでいる方も多いです。
セミナーや勉強会に参加すれば、各分野の最新情報を得られるだけではなく、職場を超えた横のつながりを作ることができるので、人脈形成にも役立ちます。
柔道整復師の休みをチェックする際の注意点
柔道整復師として就職先の休日事情を調べる際、注意すべきポイントを解説します。
求人広告は隅々までチェックする
求人広告には、休みの制度や年間休日数など、休日事情に関する情報が詳しく記載されています。さらに、雇用形態・勤務時間・業務内容・給料など、他にも重要な情報が多く記載されているため、チェックを怠ると後々不都合が生じる場合もあります。
求人広告を見るときは隅々までチェックして、仕事に関する情報をしっかりと把握しましょう。
「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いに注意
「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いは、必ず押さえておきたいポイントです。
「週休2日制」は月1回以上、週2日の休みを設ければ条件クリアとなります。つまり、週2日の休みを毎週設ける必要はないため、1日しか休めない週も出てくる可能性があるということです。
それに対して「完全週休2日制」は、週2日の休みを毎週必ず設けなければならないので、確実に週2日は休むことができます。言葉が似ていても意味は大きく異なるため、混同しないよう注意しましょう。
面接で休日について質問する際には、質問の仕方に気を付ける
面接で休日事情のことを聞く場合、質問のタイミングや内容に注意する必要があります。質問の仕方が悪いと、面接官に悪い印象を与えてしまうからです。二次面接に進んでから質問したり、業務に関する前置きを入れたりすると、比較的受け入れられやすいでしょう。
参考記事:
柔道整復師の休みが少ないかどうかは勤務先次第
柔道整復師は休みが少ない職業といわれることもありますが、勤務先によって休日事情は大きく異なるため、必ずしも休みが少ないとは限りません。「完全週休2日制」や「年間休日120日以上」の企業も増えているため、仕事とプライベートのバランスをとりながら働くことも可能です。
忙しく働く柔道整復師にとって、休日はリフレッシュや勉強のための貴重な自由時間といえます。現役の柔道整復師は、休日には身体を動かしたり、開業のためのノウハウを習得したりして過ごす方が多いようです。
メリハリをつけて働くためにも、休日事情はあらかじめしっかりチェックしておきましょう。
柔道整復師の専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得。
卒業後接骨院で4年間勤務し、その後サンキュー整骨院グループの創設メンバーとして働き始める。
現在は柔整業界を引っ張るサンキュー整骨院グループの人事として、
自らの経験をもとに柔道整復師として働く人のために有益な情報を発信しています。
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