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柔道整復師は女性でもなれる?受験資格や妊娠出産後の働き方を徹底解説

柔道整復師と聞くと、柔道経験者でないとなれない職業では?と思いがちです。実際、整骨院へ行っても男性の先生が対応してくれることも多く、体格が良い方も多い印象もあります。そんな男性社会のイメージが強い柔道整復師ですが、女性が柔道整復師になることはできるのでしょうか。そこで、女性が柔道整復師として資格を取得する方法と、ライフスタイルが変化する中での働き方について解説します。

柔道整復師は女性でもなれる職業?

柔道整復師は、男女関係なく専門学校に通うことも受験資格を得ることも可能なため、当然ながら女性でもなれる職業です。
しかし実際の女性柔道整復師の割合は、全体の3割程度となっています。男性の割合がまだまだ多い資格のため、男性社会といわれてしまうのが実情です。

とはいえ、10年前の2010年はたった1割だったことを考えると、2割もこの10年で増加しているのは確かで、女性が柔道整復師の世界において着実に進出しつつあるのは間違いないでしょう。
その根拠として、ある専門学校では20年前入学してくる学生の女性割合が9%でしたが、現在では、30%に上昇しているというデータもあります。
このことからも女性が活躍できる資格であると認知されつつあることがわかります。

実は活躍の場が多い女性の柔道整復師。その理由は?

女性柔道整復師は、様々な職場で高い需要があります。ここでは、なぜ女性柔道整復師の需要が高いのかについて詳しい理由を説明していきます。

女性の柔道整復師を求める患者さんの多さ

患者の中には男性に触られることに抵抗がある方もいるため、雇用側は女性柔道整復師を雇用したいと考えている面があります。
特に女性患者はそういった傾向が強いため、安心して施術を受けてもらえるよう、同性の柔道整復師を求める声は大きいのです。もちろん男性患者に対しても施術できるため、性差に関係なく対応できる幅の広さも強みとなります。

女性ならではの悩みに寄り添える

女性柔道整復師は、女性患者特有の症状に共感でき気軽に相談できることもポイントの1つです。妊娠・出産に伴う骨盤の悩みや、生理痛や月経不順、便秘といったデリケートな悩みを、男性の柔道整復師には話せなくても女性の柔道整復師ならフランクに相談できたりします。

柔道整復師は、問診などコミュニケーションが大切となる職業です。会話の中で、病気の症状を話せなかったために重大な問題を見落とすということは避けたいところです。そんな時、デリケートな悩みや症状まで話せる女性柔道整復師であれば、かすかな懸念も見落としにくくなるため、より多くの患者の悩みを解決することができるようになります。

女性専用整骨サロンの増加

女性柔道整復師の数が増えつつある現在、女性だけで施術所を開き、患者も女性だけという女性専用の整骨サロンを開くことが可能となりました。女性のみの場という安心感は、どの施術所よりも差別化を図ることができるため、女性の患者が来院しやすく、より話しやすい環境を造り上げることができます。そういった施術所が開院することにより、当然ながら女性柔道整復師の需要は高まります。

このように、女性柔道整復師は、共感力やコミュニケーション力、安心感を与えることはもちろん、きめ細やかなケアや施術所の清潔感、入りやすさを提供できることから、様々な場面で必要とされているのです。

女性のライフイベントと柔道整復師のキャリア形成

柔道整復師は、女性の社会進出の中で問題となる女性のライフイベントに左右されることなく、自身にあった働き方を変えながら経験を積み続けることができる資格です。そこで、柔道整復師としてのキャリア形成のしやすさを解説していきます。

女性柔道整復師の多彩な働き方、雇用形態

柔道整復師は、実力社会です。自身のキャリアを形成するには、いかに経験を積み、能力を付けるかが重要となってきます。だからといって正社員で働き続けなければキャリアが形成できないというわけではありません。柔道整復師の資格は国家資格のため、パートで働くなど雇用形態を変えながらも経験を積むことができ、また独立して開業することも可能なのです。

そのため、結婚や妊娠、出産で一度職を離れても、自身の経験値が失われることもありません。子育て中はパートで時短勤務をしても、その一日が経験となり能力の形成につながります。
もちろん、子育てがひと段落し、フルタイムで勤務できるようになった時に正社員として働き方を変えるのも良いでしょう。

柔道整復師は年齢よりも経験の多い有資格者のほうが雇用者に喜ばれ、再就職や転職をした際も与えられる役職が高くなるため、キャリア形成において資格の性質と働き方の環境から、ライフイベントの多い女性にあっている職業といえます。

働ける場所の多い女性の柔道整復師

柔道整復師は、接骨院、整骨院、整形外科、スポーツトレーナー、介護施設といった様々な場面で資格を活かして働くことができます。
スポーツトレーナーや介護施設でも、女性であることで同性の利用者の需要が高まったり、安心感を与えられるのは施術所の勤務と同じです。

さらに、プロ選手の女性スポーツトレーナーを目指す場合、女性のプロ選手からの需要もあります。試合や合宿、日々の練習に帯同するスポーツトレーナーは、身体のケアの細やかさや身体の変化にいち早く気づくことが非常に重要となるためです。
また、結婚後のパートナーの転勤などにより、職場を退職しなくてはならなくなった場合などにも、転勤先での新しい仕事場を探しやすいのも利点となります。

実は女性にぴったり!これからは女性柔道整復師の時代が来る

女性の社会進出が広がる中で、女性のライフイベントがキャリア形成の邪魔をしないということが叫ばれていますが、柔道整復師は、結婚・出産・子育てにキャリアを左右されることはありません。働き方を変え、女性にとって働きやすい方法で経験と技術の向上を常に図ることができるのがこの資格の特徴です。

柔道整復師の女性の割合は3割程度とまだまだ男性社会の資格です。しかし、女性であるからこそわかる症状であったり、施術や症状把握のきめ細やかさといった女性ならではの対応が患者より求められてきています。さらに需要が高まっていく女性柔道整復師は、これからの柔道整復師の在り方を変えていく存在になることでしょう。

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