足首の捻挫と骨折の見分け方とは?知っておきたい対処法も紹介
事故やスポーツで足首を痛めたとき、捻挫なのか骨折なのか判断が難しいものです。もちろん、病院でレントゲン検査をすればすぐに判明します。しかし、どちらかわからない状況で病院に行って検査を受けるとなると、「大したケガではなかったら時間もお金ももったいない」と考える人もいるでしょう。
そこで今回は、足首における捻挫と骨折について、自力で見分ける方法をご紹介します。捻挫と骨折の適切な対処法や、整骨院を受診する際に気を付けたい注意点についても解説しますので、足首の痛みを心配している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
足首の捻挫と骨折、その見分け方とは?
足首の捻挫と骨折を見分けるなら、アメリカ発症の「Ottawa Ankle Rules(OAR)」という判別法を用いるとよいでしょう。
アメリカでは医療費が日本よりも高額であるため、一般の方でもチェックできるOARがよく使われています。100%完璧な方法とはいえませんが、足首の捻挫と骨折を見分けるのに非常に役立ちます。いつでも簡単にできるセルフチェック方法として、ぜひ活用してみください。
【ステップ1】触診による圧痛チェック
まずは、足まわりを触りながら、痛みの程度を調べていきましょう。下記の4つのポイントに軽く圧を加えて、痛みを感じるかを確認してください。
- くるぶしの外側から6cm上までの骨
- くるぶしの内側から6cm上までの骨
- 小指の骨の付け根
- 足裏のアーチで最も高い部分
このときに痛みがあればステップ4、なければステップ2に進みます。
【ステップ2】受傷直後の歩行チェック
続いては、ケガをした直後の状態を思い出して、一人だけで4歩以上歩けたかどうかをチェックしてみてください。たとえ足を引きずっていても、誰かの手を借りずに歩けていれば、歩けていたと見なしてかまいません。
受傷直後に歩けていた場合はステップ4、歩けなかった場合はステップ3に進んでください。
【ステップ3】現状の歩行チェック
今度は、現状どれくらい歩けるのかを確認します。受傷直後と同様に、一人だけで4歩以上歩けるかどうかを確認してください。ステップ2と同様に、足を引きずっていても歩けていれば問題ありません。
現状の歩行チェックができたら、ステップ4の結論に進みましょう。
【ステップ4】結論
ステップ1で痛みがない場合、ステップ2~3で歩けた場合は、骨折の可能性は低いと判断します。
逆に圧痛チェックで強い痛みがあったり、歩行チェックで一人だけで歩けなかったりした場合は、骨折の可能性が疑われます。この場合は、骨折の有無を診断してもらうため、病院でレントゲン検査を受けてください。
OARに関する注意点
整骨院でも判断基準として使われることがあるOARですが、チェックの対象外となるケースもあります。OARの適応外基準は以下のとおりです。
- 妊娠中の患者である
- 皮膚だけをケガしている
- 他の医師から委託された患者である
- ケガから10日以上経過している
- 一目見てわかるほど変形している
OARの結果がすべてではないため、あくまでも捻挫・骨折の判断基準の一つとして覚えておいてください。
足首を捻挫・骨折したときの適切な対処法
いざというときに備えて、捻挫・骨折の症状、状況に応じた対処法を覚えておきましょう。
安静第一を心がける
OARで骨折の可能性がほとんどなくなったとしても、負傷していることには変わりありません。包帯で患部を固定して、無理な動きが加わらないように気を付けましょう。
捻挫の場合は、10日程度で良くなるケースがほとんどです。調子が完全に戻るまで、安静第一を心がけましょう。
痛みが治まらない場合、整形外科や整骨院を受診する
安静に過ごして1週間ほど様子を見ていても、少しも痛みが治まらないケースもあります。痛みが続いていたり、ひどく腫れていたりする場合は、骨折・靱帯断裂の可能性も考えられます。ケガの状態をさらに悪化させないためにも、早めに整骨院もしくは整形外科を受診しましょう。
なお、捻挫や骨折の施術は整骨院の得意分野です。健康保険も適用できますが、応急処置以外の捻挫・骨折の施術には、医師の同意が必ず必要となります。そのため、骨折の疑いが強い場合はあらかじめ整形外科を受診して、精密検査を受けるほうがよいでしょう。
症状がひどいときは迷わず救急車を呼ぶ
足首を骨折している場合、内出血を起こして低血圧状態になることもあります。出血量が多い場合は、低血圧で脳貧血症状が出る場合があるため、十分に気を付けなくてはなりません。
めまいや意識消失などの症状が現れたり、折れた骨で急激に患部が腫れてきたりした場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
足首の捻挫・骨折の見分け方“OAR”を知っておくと便利!
足首の捻挫と骨折は、見た目では判別が難しいものです。整形外科や整骨院に行くべきか迷ったときには、OARという判別法を使ってみてください。ただし、OARが100%正しいとは限らないことを理解したうえでチェックを行なう必要があります。
捻挫と骨折のどちらの場合でも、症状や状況に応じて適切な対処を行なうことがとても大切です。痛みが続くようなら整形外科、整骨院を受診して、専門家の判断を仰いでみてください。
柔道整復師の専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得。
卒業後接骨院で4年間勤務し、その後サンキュー整骨院グループの創設メンバーとして働き始める。
現在は柔整業界を引っ張るサンキュー整骨院グループの人事として、
自らの経験をもとに柔道整復師として働く人のために有益な情報を発信しています。
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