柔道整復師は派遣でも働ける!メリット・デメリットや就職の流れを紹介
柔道整復師として働く場合、正社員やアルバイトのほかに「派遣社員」で勤務する道があります。派遣社員とは、派遣元会社で雇用契約を結んでから、他の会社に派遣されて働く労働者のことです。整骨院や整形外科でも、派遣の求人が出ていることは珍しくありません。
今回は、派遣で働くことのメリットやデメリット、派遣されるまでの流れについて解説します。
目次
【柔道整復師】派遣で働くことのメリット
柔道整復師として派遣で働く場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
勤務の自由度が高い
派遣先会社を選ぶとき、自分のライフスタイルに合わせて職種・業務内容・勤務地・勤務時間などの条件を自由に決めることができます。例えば、育児や介護によって遠方地・フルタイムでの勤務が難しい場合、あらかじめ「勤務地が近い+勤務時間が短い」という希望条件を出してから、その条件に合った派遣先会社を見つけてもらうことが可能です。
プライベートを重視したい、資格取得に向けた勉強時間を確保したいといった理由でも考慮してもらえるので、勤務の自由度は高いといえるでしょう。
残業が少ない
派遣先会社で働く場合、派遣契約上で勤務時間がしっかり設定されるので、基本的に残業はほとんどありません。何時から何時まで働くか明確に決められるため、家事・育児やプライベートを両立させやすいことがメリットです。
また、業務内容もあらかじめ細かく設定されるので、原則として派遣契約上にない仕事をする必要はありません。業務内容が決まっている分、仕事のスケジュールを立てやすいことも残業が少ない理由となっています。
さまざまな職場で働ける
正社員として働く場合、ひとつの会社に長く勤めることが一般的です。それに対して派遣社員は、原則としてひとつの派遣先会社にとどまることはないので、さまざまな職場で働くことができます。
業種・職種が同じでも職場環境が変われば、業務内容や一緒に働く人々は変わってくるため、新たな刺激を得ることが可能です。柔道整復師としてスキルを磨いたり、さまざまな経験を積み重ねたりできるでしょう。
派遣会社のサポートが受けられる
派遣社員になると勤務上の悩みや問題について、派遣元会社の担当者へ相談することができます。派遣先会社に聞きづらいことでも気軽に相談できるため、安心して働けるでしょう。
また、派遣契約中だけではなく契約満了後も新しい派遣先会社を探してくれたり、キャリアプランを一緒に検討してくれたりするなど、充実したサポートを受けることができます。
【柔道整復師】派遣で働くことのデメリット
一方、派遣で働くことにはデメリットも存在します。メリット・デメリットの双方を把握したうえで、どのように働くか検討しましょう。
働ける期間は3年まで
派遣契約には3年の上限が設けられているため、契約を更新しても同じ派遣先会社で3年以上働くことはできません。この期間を超えても働き続けたい場合、派遣先会社に直接雇用してもらわなければならないので、派遣元会社を辞める必要が出てきます。
3年という期間もあくまで上限であり、実際は半年~1年半程度のペースで別の派遣先会社に移ることが多いです。職場が頻繁に変わる可能性も高いので、人によっては環境の変化に慣れるのが大変と感じるかもしれません。
契約終了の可能性がある
派遣契約の期間が終わっても契約を更新すれば、最長3年まで同じ派遣先会社で働くことができます。しかし、勤務継続を希望していても、必ず契約が更新されるとは限りません。本人の能力・実績や派遣先会社の都合によっては、契約終了となる可能性もあります。
また、原則として派遣契約期間中の途中解除は認められていませんが、やむを得ない事情(無断欠勤が多い、スキルが著しく不足しているなど)があれば、期間中でも途中解除となる可能性があります。
社会的な信用が低い
雇用の安定性や収入面の差から、正社員に比べると派遣社員はどうしても社会的な信用・地位を低く見られがちです。派遣社員としての経歴がキャリアとして認められなかったり、クレジットカードやローンの審査に通りにくかったりする可能性があります。
【柔道整復師】派遣社員として働くまでの流れ
柔道整復師として派遣で働く場合、以下のような流れで手続きを進めます。
- 派遣元会社で説明を受ける。派遣のシステムや注意点、福利厚生などについて説明を受けます。
- 派遣登録を行なう。氏名・住所・職歴・資格といったプロフィール、業務内容や勤務地といった希望条件を登録します。
- 担当者のヒアリングを受ける。派遣元会社の担当者と話し合って、希望条件をより具体的に伝えたり、今後の段取りを決めたりします。
- 職場を紹介してもらう。希望条件に合う派遣先会社を紹介してもらって、実際に働くかどうか決めます。
- 勤務開始。派遣先会社が決まったら、担当者同伴で挨拶に伺います。その後、勤務開始です。
なお、派遣元・派遣先の会社によっては、細かい手続きが変わる可能性もあります。
柔道整復師として働くなら派遣も選択肢のひとつに!
整骨院・整形外科・介護施設・スポーツジムなど、柔道整復師が活躍できる職場はたくさん存在します。ただ、実務経験がない場合、いきなり正社員として働くことは難しいかもしれません。そのため、まずは比較的ハードルが低い派遣社員からキャリアを始めるのも一考です。
派遣でも柔道整復師の経験・スキルを磨くことはできるので、選択肢のひとつとして検討してみましょう。
柔道整復師の専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得。
卒業後接骨院で4年間勤務し、その後サンキュー整骨院グループの創設メンバーとして働き始める。
現在は柔整業界を引っ張るサンキュー整骨院グループの人事として、
自らの経験をもとに柔道整復師として働く人のために有益な情報を発信しています。
サンキューグループでは、一方的に治療だけをするのではなく、
「患者さんが納得のいく治療+コミュニケーション」が大切だと考えています。
現在関東、関西を中心に全国で整骨院40店舗以上を展開中。