あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師の違いは?3つのポイントを解説!

柔道整復師のことを調べていると、あん摩マッサージ指圧師に関する情報も目にするのではないでしょうか。どちらも国家資格であり、痛みなどの症状を治療する職業という点では共通しています。しかし、治療の目的や実際の施術内容については、かなり異なっているのです。

そこで、あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師の違いを詳しく解説していきます。

あん摩マッサージ指圧師とは?

あん摩マッサージ指圧師とは、あん摩・マッサージ・指圧という3つの治療方法を組み合わせて、患者の身体に施術する専門家のことです。基本的に器具は使わず、施術者自身の手を用いて施術します。衣服の上から押す・揉む・なでる・叩くといった刺激を与えるあん摩、血液やリンパ液の流れを改善させるマッサージ、全身のツボを押す指圧により、身体の自然治癒力が高まるため、結果的に症状も改善されるのです。

あん摩マッサージ指圧師の治療目的

施術によって身体の自然治癒力を高めるという点では、あん摩マッサージ指圧師も柔道整復師も同じです。

しかし、治療自体の目的は異なっています。あん摩マッサージ指圧師は、生活習慣による慢性的な腰痛や肩こり、体内循環の悪化などによる疾病を改善することが目的です。

あん摩マッサージ指圧師の活躍分野

あん摩マッサージ指圧師のおもな就職先は、治療院やマッサージ店です。厚生労働省が発行している「衛生行政報告書」によると、あん摩・マッサージ・指圧のみ提供する店舗は10年前に比べて減っていますが、鍼灸治療も合わせて提供する店舗は増えています。

その他には、スポーツ施設でトレーナー業務に従事したり、病院や介護施設で訪問マッサージを行なったりする方が多いようです。日本の高齢化が進んでいることもあり、特に介護・福祉の方面での需要が高まっています。

あん摩マッサージ指圧師の資格、なり方

あん摩マッサージ指圧師の資格は、柔道整復師と同じく国家試験に合格すれば取得できます。国家試験を受けるために、指定の大学・専門学校で3年以上知識と技術を学び、かつ卒業しなければならない点も同様です。あん摩マッサージ指圧師になるためには、まず国家試験の合格を目指しましょう。

柔道整復師とは?

柔道整復師とは、骨折・脱臼・打撲・捻挫といった筋骨格の症状に対し、整復法・固定法・後療法という柔道整復術を用いて治療を行なう専門家です。あん摩マッサージ指圧師と比べて対応症状や治療目的は異なりますが、施術者自身の手を使って施術すること、および身体の自然治癒力を高めて改善させることなどは共通しています。

柔道整復師の治療目的

柔道整復師は、スポーツや事故による急性・亜急性の怪我から回復させたり、リハビリを行なったりすることを治療目的としています。怪我の治療といっても、患部だけを施術するわけではありません。他の部位に悪影響が出ることも想定し、全身の状態を見ながら施術します。そのため、痛みや不調が起こる原因を見極めて、根本から改善させることが可能です。

柔道整復師の活躍分野

柔道整復師のおもな就職先は、整骨院(接骨院・ほねつぎ)や病院の整形外科ですが、近年は健康意識の高まりや高齢化の著しい進行によって、柔道整復師の働き方も多様化しています。

スポーツトレーナーとしてチームや選手個人と契約を結んだり、機能訓練指導員として介護福祉施設でのトレーニングを担当したりするなど、整骨院以外でも柔道整復師のニーズは増えているのです。職場によって収入や仕事のやりがいは異なるので、自分に合った働き方を選ぶことができます。

柔道整復師の資格、なり方

柔道整復師の資格を得るためには、国が指定している養成施設に3年以上通うか、四年制大学で必修科目を履修し、学校を卒業しなければなりません。その後、年1回行なわれる国家試験に無事合格することができれば、柔道整復師の資格を取得できます。国家試験の合格率は6割程度なので、しっかり勉強すれば資格取得はそれほど難しくはないでしょう。

あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師の違いは大きく分けて3つ!

あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師では、施術内容や治療目的以外にも決定的な違いが大きく分けて3つあります。混同されやすい部分でもあるので、しっかり押さえておきましょう。

柔道整復師はマッサージができない

あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師における最大の違いは、マッサージができるかどうかという点です。法律上、医師の指示なくマッサージによる治療を提供できるのは、あん摩マッサージ指圧師だけとなっています。

柔道整復師の場合、基本的にマッサージ主体の施術を行なうことはできません。

ただし、柔道整復術に付随して行なう疲労回復のマッサージや医師の指示に基づくマッサージは、柔道整復師が行なっても問題ないとされています。これらに関しても条件が限定されており、骨折や捻挫といった急性・亜急性の症状に対する治療の場合のみマッサージが認められます。腰痛や肩こりなど、慢性症状を治療するためのマッサージは対象外です。正当性のないマッサージは、健康保険が適用されないだけではなく、治療費を請求することもできません。

健康保険が使える範囲が違う

あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師は対応できる症状が違うため、健康保険を使える範囲も異なります。あん摩マッサージ指圧師の場合、腰痛・肩こり・神経痛・リウマチといった慢性的な症状に対する施術が適用範囲です。疲労回復や慰安目的のマッサージには、健康保険が適用されません。また、適用できる場合でも、あらかじめ医師が発行した同意書、もしくは診断書が必要となります。

一方、柔道整復師の施術では、骨折・脱臼・捻挫・打撲・肉離れが適用範囲です。ただし、骨折・脱臼については、緊急時の応急処置を除いて医師の同意が必要になります。また、捻挫・打撲・肉離れについても、施術期間が3ヵ月を超える場合、療養費支給申請書に「施術(治療)の継続が必要であることの理由書」を添付しなければなりません。

受領委任払いと償還払い

柔道整復師は、あらかじめ地方(支)局長、および都道府県知事と「受領委任払い」の協定を結んでおけば、患者が自己負担分の一部を支払うことで施術を受けられるようになります。残りの費用は、柔道整復師があとから健康保険組合に請求します。これは、柔道整復師のみに認められた制度です。

一方、あん摩マッサージ指圧師の施術を受ける場合、2019年10月以降は患者が費用を全額支払い、あとから患者自身が健康保険組合に請求し、自己負担分以外の費用が返ってくるという「償還払い」が適用されることになりました。

あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師の資格は両方取ることもできる!

あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師の違いを解説してきましたが、似ているようで異なる点がたくさんあります。そのため、どちらの資格を取得するか迷ってしまうかもしれませんが、そこでおすすめしたいのがダブルライセンスです。

両方の資格を取得しなければならないので大変ですが、施術の幅が広がるのはもちろん、就職や開業時にも有利になるため、その苦労に見合うだけの価値があります。ダブルライセンスを推奨している学校もあるので、ぜひチェックしてみてください。

あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師、違いを理解して資格取得を

一般的な観点から見ると、あん摩マッサージ指圧師と柔道整復師は同じ「施術者」ですが、対応症状や施術内容、治療目的など踏まえれば別物といえます。そのため、違いを理解することはもちろん、自分が何を目指しているのかよく考えることが大切です。

迷ったときはダブルライセンスという手もありますが、資格取得の苦労も大きく増えるので、必ずしも最善の選択になるとは限りません。予算や時間についても考慮しながら、無理なく進める道を見つけましょう。

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