柔道整復師は通信教育でもなれる?受験勉強や国家試験対策の実情を調べてみた
柔道整復師は、様々な職場で活躍する事ができる資格です。この資格を取得するには、国家試験を受けるためにまず大学や専門学校などに通うことになります。では、通信教育でも資格を取得することは可能なのでしょうか。そこで、資格取得方法を受験資格条件と養成所の特徴と合わせて詳しく解説します。
目次
柔道整復師は通信教育でもなれる職業?
社会人になると平日の昼間には仕事があり、勉強の時間を取りにくくなります。学校へ再度通学せず、通信教育で資格を取得する事が可能であればそうしたいと考えるのは当然です。ここでは、通信教育で柔道整復師になる方法があるのか解説します。
通信教育で柔道整復師になることはできない
柔道整復師になるには、国家試験を受験し合格する必要があります。そして国家試験を受験するための受験資格として、必ず通学し、学校で知識や技能を取得しなくてはいけないため、通信教育では受験資格を得る事ができません。そのため、通信教育では柔道整復師になる事はできないのです。
柔道整復師の受験資格はどんな内容?
国家試験の受験資格は「学校教育法(昭和22年法律第26号)第90条第1項の規定により大学に入学することのできる者であって、文部科学大臣または都道府県知事に指定された養成施設や学校にて、3年以上必要な知識及び技能を修得した者」となっています。
学校教育法で大学に入学することができる者とは、高校卒業または高校卒業と同等の資格を取得している人のことを指すため、中卒では受験資格がありません。高校を卒業していない場合、まずは「高等学校卒業程度認定試験」に合格し柔道整復師養成施設へ入学する必要があります。
また、文部科学大臣または都道府県知事に指定された養成施設や学校にて、3年以上必要な知識及び技能を修得した者とは、柔道整復師専門学校や養成科のある短大・大学へ最低3年通学する必要があるということを示しています。
さらに、必要な知識と技能においては、解剖学や生理学など総単位数99単位以上、履修時間数2,750時間以上と決まっています。
これら必要条件をクリアする事で、国家試験を受験する資格が与えられるようになるのです。
昼間に仕事をしている社会人は柔道整復師になれない?
通学は必要になりますが、社会人であっても働きながら柔道整復師を目指す事ができます。
例えば専門学校には、夜間部など夕方や夜からのクラスを開設している学校もあります。授業は18時や18時30分から21時30分までといった時間で開講しているため、勤務終了後に学校に通う事が可能です。
昼間部よりも授業時間が短いため集中して学習が行え、授業料も安いのが夜間部の特徴です。社会人として働きながら夜間部で通学することで、柔道整復師国家試験を受ける権利を得られます。
既卒者はどのように試験勉強をすればいい?
既卒者は、予備校を利用する事で試験勉強の質を上げる事ができます。
新卒で国家試験に合格できなかった場合、既卒者は基本的に学校の学習サポートを受ける事ができません。そこで、予備校を利用します。ただし予備校といっても、あくまで試験対策のための模擬試験を開催してくれる場となります。
模擬試験を受ける事で、効率よく自身の苦手分野の発見や出題の傾向を把握する事ができます。既卒者の合格率は毎年20%台と非常に厳しいのが実情ですが、模擬試験で点数が取れなかった箇所から勉強法を見直して点数を取れるようにすることで、国家試験合格へとつながるでしょう。
柔道整復師の養成施設の特徴は?
柔道整復師養成施設は、学校における国家試験合格率が次年度の新入生獲得に影響する事から、在学生の合格率を上げるために様々なバックアップを行っています。このような学習面における体制の充実さも入学の決め手の1つとなります。ここでは、学校選択をする上でメリットとなる学習サポートの内容や卒業後のメリットを解説します。
オリジナル教材や模擬試験、個別の面談なども
学習に対するサポート体制は、学校ごとに様々な方法を取っています。
例えば、学生向けに学校独自の分析や今までの教育のノウハウを詰め込んだオリジナル教材を作っている学校は、日々の学習から活用できる教材を提供する事で学習の質を上げる方法を取っています。
また、要点をまとめた参考書や問題集を提供する事で、学生は移動時間や休み時間の隙間学習が可能になります。特に学校が制作している参考書は、授業とリンクしているため市販の参考書よりも扱いやすいことが利点となっています。
加えて1年次から定期テストや模擬テストを行うことで、個々の成績や習得率を学生自身が知る事はもちろん、学校側でも把握する事ができるような学習サポートもあります。この情報から個人面談をし、個々の学習指導や相談に乗る事でわからない部分を潰していけるので、国家試験に向けて学習体勢を整える事ができます。
専門学校だからできる手厚いサポートは、国家試験を受ける学生にとって非常に有効となります。こういったサポート体制や学校のノウハウを利用できる学校を選ぶことは、国家試験合格に有利に働くでしょう。
採用実績のある学校を選べば就職が有利に
卒業後の採用実績が多い学校を選択する事で学ぶ以上のメリットを得られる事もあります。
柔道整復師国家試験を合格したら、すぐに直面するのが就職活動です。どこの学校を卒業したから優秀であるといった事は柔道整復師の世界にはありませんが、整骨院を経営するグループ会社など学校単位で多くの卒業生を採用している場合、その採用実績から採用されやすくなるという事があります。
就職後でも勉強や研修がしっかりできる職場である事は、今後、柔道整復師として働いていく際の大きなメリットとなります。
養成所選びは学習面と卒業後まで見越した計画性が必要
柔道整復師になるには通学が必須なため通信教育ではなれません。必ず養成施設など専門学校や短大、大学を卒業し必要単位を取得する必要があります。とは言え、学校によっては夜間部を開設しているため、社会人も通学し充分に資格取得を目指せます。
学校を選ぶ際は、学校が独自に行う学習サポートを選択肢の1つとすることで、国家試験に向けて万全の態勢が整い合格への近道となりますし、就職の際も採用実績が多い学校を選ぶ事で卒業後も柔道整復師としての恩恵を得られます。
柔道整復師の資格を取得するまでの道のりは長いですが、自身にあった学校を選ぶ事で国家試験勉強を乗り切り、柔道整復師としての第一歩を踏み出しましょう。
柔道整復師の専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得。
卒業後接骨院で4年間勤務し、その後サンキュー整骨院グループの創設メンバーとして働き始める。
現在は柔整業界を引っ張るサンキュー整骨院グループの人事として、
自らの経験をもとに柔道整復師として働く人のために有益な情報を発信しています。
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「患者さんが納得のいく治療+コミュニケーション」が大切だと考えています。
現在関東、関西を中心に全国で整骨院40店舗以上を展開中。
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