【打撲の治療】個人でできる応急処置の手順や治療期間などを紹介
道で転倒して身体を強く打ちつけたり、接触の多いスポーツで他の選手と衝突したりすると、打撲を起こしてしまいます。日常生活で決して珍しくはないケガですが、打撲を放置したことによって後遺症が出るケースもあるため、十分に気を付けなくてはなりません。
なお、軽い打撲であれば自分で対処することが可能です。そこで今回は、打撲の応急処置の方法や治療期間の目安を紹介します。接触プレーの多いスポーツをしている方は、本記事で紹介する対処法をぜひ参考にしてください。
目次
そもそも、打撲とは?
打撲とは、外部から何らかの強い衝撃を受けたとき、その部位の筋繊維・血管などが損傷することを指します。人によっては、“打ち身”や“青あざ”という呼び方のほうがなじみ深いかもしれません。
打撲自体はどのような環境でも起こりやすく、よくある外傷の一つです。スポーツをしている方に多く見られる外傷ですが、「家具に思い切り身体をぶつけた」など、日常的なシーンでも打撲は起こりえます。
軽度の打撲であるなら、その後の日常生活にそれほど支障はありません。ただし重度の打撲の場合は、痛みや腫れがひどくなり、可動域制限が起こるケースもあります。放置しておくと痛みやしびれが固定化するおそれもあるため、必要な処置をしっかりと行なうことが大切です。
なお、打撲を負った部位によっても、その重大性は大きく変わってきます。頭、首、背中、胸に重度の打撲を起こした場合は、命に関わる事態に陥る可能性があるため、慎重に症状の程度を見極めなくてはなりません。
【打撲の治療】応急処置“PRICES処置”の手順
打撲を起こした場合には、状態を悪化させないよう応急処置を行ないましょう。なお、基本の応急処置である“PRICES処置”を習得すれば、自力で応急処置が可能です。
PRICESという名称は、以下の6つの単語の頭文字を組み合わせたものです。
- Protect:保護
- Rest:安静
- Ice:冷却
- Compression:圧迫
- Elevation:挙上
- Stabilization/Support:安定/固定
以下で手順をご紹介しますので、ぜひご活用ください。(対処が難しい場合は、すぐに整骨院もしくは整形外科を受診しましょう。)
Protect:保護
打撲を負ったら、まずは安全な場所に移動して患部を保護しましょう。スポーツを行なっている最中に打撲を起こした場合は、他のプレーヤーの動きに注意しつつ、速やかに安全を確保してください。
Rest:安静
患部の腫れや内出血をできるだけ抑えるためには、患部の負担を減らして安静な状態を保つことが大切です。行なっていた運動を中止して、回復に努めましょう。
Ice:冷却
打撲を負った直後から、氷のうや保冷剤で患部をしっかりと冷やしていきます。冷やすことで痛みがやわらぎ、炎症が抑制されるでしょう。ただし、冷却を長時間続けると凍傷になるおそれがあるため、十分に注意が必要です。
Compression:圧迫
テーピングパッドや包帯を使って、打撲した箇所を圧迫します。ただし、強く圧迫しすぎると血流が悪くなったり、しびれが出てきたりするため注意が必要です。患部から遠い部位が青白くなることがあるので、圧迫後も状態をチェックしておきましょう。
Elevation:挙上
患部を心臓よりも高い位置に置くことで、患部の血圧が低くなり、出ていく血液量を抑えられます。適当な台や椅子に足を置く、タオルで腕を吊るなど、身近な道具を使って高い位置を保ちましょう。
Stabilization/Support:安定/固定
症状の悪化をできるだけ抑えるためにも、患部を固定して安定させましょう。組織の修復が早まり、痛みや腫れを抑えられます。ただし、長期間の安定・固定は、筋力低下・関節の可動域低下などを引き起こすおそれがあるため、十分に気を付けてください。
打撲の治療期間はどのくらい?
打撲の治療期間の目安は、損傷した部位や程度によって異なります。軽度の打撲なら1~2週間、重度の打撲なら1ヵ月~1ヵ月半ほどの治療期間が必要です。できるだけ早く回復したいなら、整骨院や整形外科をすぐに受診して、状況の把握と適切な治療を行なったほうがよいでしょう。
前述したPRICESで応急処置を行なうのももちろん大切ですが、その後の過ごし方も肝心です。例えば、毎日の食事で必要な栄養素をしっかりと摂取することでも、打撲の早期回復を促せます。
ケガからの回復を早めるためには、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルといった5大栄養素をバランスよく摂取することが大切です。毎日の食生活を改善することで、ケガをしにくい丈夫な身体をつくることができるでしょう。
打撲は放置せず、適切に対処・治療しましょう
日常生活で突発的に起きる事故やケガを完全に防ぐのは難しいですが、適切な対処法を知っておくことで、早期回復が期待できます。軽度の打撲の場合は、今回ご紹介したPRICESにしたがって、必要な応急処置を行ないましょう。
打撲といっても、症状の程度や部位によっては早急に医療機関での治療が必要となります。打撲だからといって放置せず、痛みや腫れがひどい場合、何か気になる症状がある場合は、念のため早めに病院の整形外科を受診しましょう。
柔道整復師の専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得。
卒業後接骨院で4年間勤務し、その後サンキュー整骨院グループの創設メンバーとして働き始める。
現在は柔整業界を引っ張るサンキュー整骨院グループの人事として、
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